おなかと心に元気をcharge〈青空こども食堂〉 SDGsで社会を応援!

これまで多くの人よりさまざまな活動について話を伺ってきた知育ism取材班。こちらは今までの内容となります。
以前読んだこともある方も、そうでない方も。これまでご紹介されていなかったものも公開しております。
どうぞお楽しみください。

 

青空こども食堂

近年、耳にすることも増えてきている「子ども食堂」。でも、実際に体験した人はそれほど多くないのかも…。その子ども食堂を、子どもはもちろん、毎日のご飯づくりに頭を悩ませているママやみんなが気軽に利用できるキッチンカーがあるとのこと。そんなキッチンカ―での子ども食堂〈青空こども食堂〉を運営されている株式会社エイトスペースの豊田宗隆さんにお話を伺いました。

 

 

Q. 青空こども食堂で扱う食品はフードロス対策も兼ねていらっしゃるとのことですが、どのような思いから始めたのですか?

A. キッチンカーの売り上げは天候に左右されて飲食店より廃棄は多いかもしれません。しかし、そんな中でもフードロス食材を活用することで社会全体の廃棄を削減できると思ったからです。

 

Q. キッチンカーで子ども食堂を始めようと思われたきっかけは何ですか?

A. 既存の子ども食堂は所定の場所にあるため、利用する子は経済的に苦しい家庭ということがいじめの対象にもなる事を聞きました。生活だけでなく、心まで苦しさを負うなんて。そこで、キッチンカーなら出来立ての食事を世間の目を気にせずに、青空の下で気持ちよく食べてもらえると思ったからです。

 

Q. これまではどのような場所で開くことが多いですか?

A. 現在は郊外の受託地にある商業施設やホテルの駐車場を使用しています。また、これまで行った場所は名古屋市・ 刈谷市・碧南市・伊賀市・大阪市です。今後は普段から子どもがいる公園などへ出店していきたいと思っています。

 

 

Q. キッチンカーは一台だけですか?

A. 青空こども食堂会員車は 7 台ですが、 協力車両としても30台あります。すべての車両とも活動時には青空子ども食堂の旗が目印となるように揚げています。(*2020年夏、取材時の時点での数です。)

 

Q. 利用の仕方などについて教えて下さい。

A. 予約なしでお買い上げいただけます。料金については各店舗ごとに任せておりますが〈大人・子ども〉料金としてます。尚、現在はどの店舗においてもソーシャルディスタンスを守っております。

 

Q. 「自分たちの地域にも来てほしい」…そのような声にはどう対応していますか?

A. 車両が止められるスペースがあれば、基本どこでもお伺いできます。その際、100Ⅴの電源をお借りできると助かります。ご希望の方は豊田までご連絡ください。

 

Q. さまざまな種類の料理を提供されていますが、これまでで一番人気のあった品は何ですか?

A. 一番人気があったのは「からあげ」です。また、家でご飯は炊くから総菜だけ欲しいという声もありました。

 

Q.  これまでの活動で印象に残る話がありましたらお聞かせください。

A. 緊急事態宣言中は『テイクアウトにも飽きたので、キッチンカーが複数あるとお祭り気分で楽しい!』、と声をもらいました。また、『子どもだけで食事をさせるのに、コンビニやスーパーのお弁当じゃなく、出来立ての温かい食事をお値打ちに食べられることが本当に助かる。』と言われたことです。

 

 

Q.  今後、新たに活動していくことなどありましたらお聞かせください。

A. メニューの原材料として使えない廃棄商品も含めて、定期的に調理や配布できる場所を見つけて、いつでも、どの子どもたちも、楽しく、安心して食事を食べることができる環境を整えたいと思います。

 

〈青空こども食堂〉…その名の通り、青空広がる公園で、子どもたちが笑顔で頬張る姿が目に浮かぶ名前です。もしも見かけたら、立ち寄ってみてください。そして周りの人にも、みんなが気軽に楽しめる、走る食堂があることを伝えてあげてください。その一言から笑顔が生まれるきっかけにも。

フードロスのない社会が一番ではありますが、現実としてはなかなか難しいところも。そんな中、フードロスを減らす活動をしている活動をしている〈青空こども食堂〉と出会ったときは、その「もったいない」が「ありがたい」に変わる場所であり、それを支える人たちがいることを思い出してください。そして、私たちも家庭内フードロスを起こさないよう、食品の買 いだめには気をつけるとともに、子どもにに〈いのちの源〉を大切にいただくことを伝えていきたいものですね。

協力者募集 ☆ 青空こども食堂 052-444-3133 (豊田)

 

*記事内容は2020年夏に取材したものとなっております。

 

 

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