新たな史実で熱田の「本当」を伝えていく。~西浜御殿

名古屋市熱田区には熱田神宮のほかにも歴史にゆかりのある土地がたくさんあります。また、熱田を支える人たちの手によって以前までの史実が新たになることもあるようです。

 

西浜御殿

今は面影すら見れませんが、熱田にある建物で歴史深いのが『東浜御殿』。名古屋城の初代城主であり、尾張藩初代藩主・徳川義直が江戸初期に造ったとされ、出島のように突き出た海上城郭と文献にあります。徳川将軍を泊めるための壮大な宿泊施設だったそうです。そんな東浜御殿と同じく、熱田にあったのが『西浜御殿』。東浜御殿が将軍のためなら、西浜御殿は幕府高官や公家、大名の客館として使われていたとされ、平坦な邸ながら内部は豪華絢爛だったとの記録が多くあります。こちらも残念ながら現在は残っておらず、過去の歴史から荘厳なイメージをするのみです。しかし、最近の研究でこの『西浜御殿』に新しい史実が見つかってきたとのこと。その真実を伝えているのは、熱田をこよなく愛し、情熱を注いでいる円銘建設の加藤さん。加藤さんが作られたYouTubeから新たな西浜御殿について知ることができます。暑い季節の史跡巡りは大変ですがYouTubeなら家に居ながらにして楽しめますね。これまで伝えられてきた内容と比較しながら悠久の時を旅してみるのもいかがですか。

 

加藤さんによって再現された西浜御殿の画像

 

〈西浜御殿〉のYouTubeは…こちらからご覧ください。

熱田をワクワクさせる

『熱田』の過去に旅することも、今を楽しませることもしている加藤さん。熱田区は名古屋16区の中で2番目に小さな面積ながら、伊勢神宮に次いで権威ある神宮がある土地。その熱田神宮界隈に住む、ある兄弟の姿を伝えた映画が初夏より公開された『名も無い日』。この映画は熱田区出身の映画監督・日比遊一さん自身の実話を元に描かれています。家族との繋がりや死生観など、様々なことを考えさせられる映画。ほぼ熱田区内で撮影されたこの映画へも熱田を盛り上げ、支援したい思いから加藤さんは協賛されています。熱田朔日市にあつた青空市、そして映画と様々な形で熱田をワクワクさせたい加藤さん。次はどんなワクワクを計画しているのか、今から楽しみです。

 

日比監督と。(右が加藤さん)

 

*撮影場所の名古屋を含む、愛知県・岐阜県・三重県では2021年5月28日より先行上映されていました。(全国上映は6月11日)ロングラン上映をしておりましたが、現在は終了しております。気になった方は『名も無い日』公式サイトなどをご覧ください。

 

 

-取材記事