一人息子を8年間の闘病の末、12歳で失うという経験をされた大竹さん。病院での日々は辛く悲しいものばかりではなかったからこそ、息子さんの入院中には気付かなかった遊びの大切さに気付き、この活動を立ち上げられたそう。その経緯と現在の活動について伺いました。
〈ぷくぷくばるーん〉設立
長期闘病する子どもたちにとって、治療をする病院の生活が日常。しかし子どもが健全に成長するためには、健康な子どもと同じように「子どもらしい刺激のある遊びの時間」が必要だと、息子が闘病していた時の親、当時の主治医らと一緒に、<特定非営利活動法人ぷくぷくばるーん>を設立しました。
闘病中の子どもにもドキドキワクワクする時間を
長期入院する子が多い病院などへ毎月1回程度ボランティア数名が訪問し、子どもや付き添う親と一緒に、主にバルーンアートを作って遊びます。大切にしていることは、一緒に笑顔で楽しむ時間。一瞬でも病気を忘れる時間になり、入院中楽しいこともあったという思い出になれば良いと思います。コロナの影響で、現在はオンラインでの活動となっています。
旅する人形プロジェクト
コロナ禍で病院訪問が出来なくなった折、友人との会話から〈旅する人形プロジェクト〉が生まれました。自宅療養の子も対象とし、出歩くことが難しい子の代わりに「人形」がやりたいことを疑似体験。人形を作る人、人形に体験させる旅人を募り実際の旅が始まります。1回目は2022年3月。大自然が見たい侑哉くんの代わりに旅人が雪山へ。Zoomを繋ぎ、〈旅する人形〉がもう一人の侑哉くんとなり、ワクワクする旅を体験しました。2人目は「猫島に行きたい」という東京在住のあやかちゃんの旅でした。今後は病院の子どもたちに向け、世界中の人に関わってもらえるプロジェクトにしていきたいです。
詳しくみる