2021年、愛知県立東郷高校の高校生とOBによるSDGs活動を取材させていただきました。
そのときの記事はこちらからご覧ください。
学校のポスター掲示から気になり始めたSDGs。そこから自分たちで調べ、日本の現状(全人口の1割の人しか内容を理解した上で取り組まれていないこと)を知り、「どうしたら広めていけるのか?」「学生でもできる活動、誰にでも簡単に取り組めることは?」とアンテナを立てていったそうです。
そして、彼らは『体験』から学ぶこともしました。
たくさん調べたこと、沖ノ島での活動、そしてそれらを通してより感じたこと。
高校生や大学生の彼らが思うことは、これから「何かをはじめよう」と思う子どもだけでなく、大人にも響く言葉だと思います。
沖ノ島でのSDGsチャレンジをするにあたり、思ったこと
・(最初は)馬鹿げた考えだと思った。そしてこのご時世、本当に行けるのかと思ったが、自分も全然知らなかったSDGs。それを自分が仲間とともに活動することで多くの人に関心を持ってもらえたら…と思った。
・成功するかどうかは未知な世界だけど、自分たちが一歩踏み出さないと未知かどうかすらわからない。だからこそ一歩を踏み出してみた。
・(企画したOBの村井さんが)これまでにも様々な企画し、それを成し遂げている信頼感もあったからこそ、彼の思いを感じて賛同した。
(左から順に: 久々野さん・横井さん・秋田さん・村井さん・李さん)
活動を通して感じたこと
・SDGsを達成させるには、誰もが手を取り合って行うことの大切さを感じた。
・世界中の教育格差が気になっていたが、この活動を通じ、学校のないところに学校を建てたいという目標がより明確になった。
・(沖ノ島には)フードロスになる食べ物しか持っていかなかったため、島で釣った僅かな魚を6人で分けて食べたときに食べ物のありがたみを体感したからこそ、食の大切さを深く感じた。
・誰かの役に立つような企画をしたい。今回の活動を通して、人との触れ合いの大切さやありがたみを感じたからこそ、一人でも多くの人を救えるようなことをやりたい。
・電気のありがたみを感じた。勉強も作業することも(暗くなると難しく)、いざなくなると大切だと感じた。
・知り合いにカンボジアで学校設立している人がいるので、2022年は現地に行き、今の日本との違いを肌で体感したい。
僕たちからのメッセージ
・当たり前のことに感謝すること。例えば「食」のこと。食べ物の好き嫌いに対しても、貧しい国では食べることすらできないことを意識してみる。
・身近にSDGsに関係することは山ほどあります。冷蔵庫の開け閉めや水の管理…。SDGsの種はたくさん転がっています。
・当たり前のことを当たり前と思わないこと。自分ができることを最大限でやってみること。そうすることで(助けが)必要な人たちへの力にもなっていきます。
・実際に発展途上国へ行ってのボランティア活動は難しいと思いますが寄付なら簡単にできます。日本国民全員が一円でも一億円に。そんなふうに小さな積み重ねが大きな山となります。貧しい国の発展に向けての寄付活動を支援してほしいです。
・当たり前、と思うことをみんなが絶対にやることでSDGsは浸透していき、良い社会へ変貌していきます。
・人間がいるから地球がダメになる、は良くない。だからこそ身近にある簡単なことからSDGsに取り組んで、未来の地球を世界中の人全員で救えるようにしたい。